噛む力を育てよう|家庭でできる年齢別トレーニングと注意点 知っ得情報

2026.9.1 Tuesday

食欲の秋。さつまいも、きのこ、れんこん、りんごなど、秋はさまざまな食感の食材を楽しめる季節です。毎日の食事で「よく噛む」ことを意識することは、お口の健康を考えるうえでも大切です。ただし、噛む力を鍛えるために、むやみに硬いものを食べればよいというわけではありません。

歯の生え方や年齢、歯や歯ぐきの状態、入れ歯・詰め物・被せ物・矯正装置の有無などによって、適した食材や噛み方は異なります。今回はご家庭で無理なく取り組める「噛む習慣づくり」のポイントを年齢別にご紹介します。

噛む力を育てる家庭でできる年齢別トレーニング

🔵「噛む」ことを意識することから始めましょう

普段の食事では、テレビやスマートフォンを見ながら食べたり、急いで食べたりすることで、知らないうちに噛む回数が少なくなっていることがあります。まずは、一口ずつゆっくり味わって食べることから始めてみましょう。食材の硬さだけに注目するのではなく、一口の量、食べる速さ、食事中の姿勢などにも気を配ることが大切です。秋の味覚を楽しみながら、ご家族で普段の「噛み方」を見直してみてはいかがでしょうか。

 

🔵 幼児〜学童期|楽しく「噛む習慣」を身につけよう

お子さまの場合は、トレーニングとして頑張らせるよりも、遊びの感覚を取り入れながら「よく噛む」ことを意識できるようにするのがおすすめです。

「30回カミカミ」にチャレンジ

「今日は何回噛めるかな?」と親子で数えながら、一口をいつもよりゆっくり噛んでみましょう。ただし、毎回必ず30回噛まなければならないわけではありません。食材によって噛みやすさは異なります。「30回」は、よく噛んで味わうことを意識するための一つの目安として、無理のない範囲で取り入れてみてください。

親子で「お口の体操」

食事の前などに、お口を「あー」「いー」とゆっくり大きく動かしてみましょう。口を開けたり閉じたり、唇を横に広げたりするなど、親子で一緒に行うと、お子さまも遊び感覚で取り組みやすくなります。無理に大きく動かす必要はありません。痛みや違和感のない範囲で、ゆっくり行いましょう。

食事中の姿勢もチェック

しっかり噛むためには、食事中の姿勢にも気を配りましょう。椅子やテーブルの高さがお子さまの体に合っているかを確認し、安定した姿勢で食べられる環境を整えてあげることも大切です。足が床に届かずぶらぶらしてしまう場合は、足台などを使って安定させる方法もあります。

 

🔵 大人|お口まわりの筋肉をやさしくほぐす

仕事や家事に集中していると、無意識に歯を食いしばっていたり、顎まわりに力が入っていたりすることがあります。そんなときは、無理のない範囲でお口まわりをリラックスさせてみましょう。

こめかみ・頬をやさしくマッサージ

指の腹を使い、こめかみや頬のあたりをやさしく円を描くようにほぐします。強く押す必要はありません。「気持ちいい」と感じる程度の力で行いましょう。

ゆっくり口を開け閉め

力を抜いた状態で、ゆっくりと口を開け、ゆっくり閉じます。大きく開けることよりも、痛みのない範囲でゆっくり動かすことを意識しましょう。顎に痛みがある、口が開きにくい、顎を動かすと音がするなど気になる症状がある場合は、無理に続けず歯科医院へご相談ください。

 

🔵 高齢者|「鍛える」よりも安全を第一に

ご高齢の方の場合は、噛む力だけではなく、安全に飲み込めるかという視点も重要です。一口の量を小さくし、急がずゆっくり食べることを心がけましょう。体調によって噛みやすさや飲み込みやすさが変化することもあります。飲み込みにくい日は無理をせず、食材の硬さや大きさなどを調整してください。食事中によくむせる、咳き込む、飲み込みにくそうにしているなどの変化がある場合は、自己判断でトレーニングを続けず、歯科医院や医療機関へご相談を。

 

🔵 秋の食事を「噛む習慣」を見直すきっかけに

秋にも様々な食感を楽しめる食材がありますが、大切なのはその方のお口の状態に合った食材を、無理なく、ゆっくり噛んで食べることです。お子さまなら成長や歯の生え方、大人なら歯や顎の状態、ご高齢の方なら噛むことに加えて飲み込みにも配慮しましょう。毎日の食事を楽しみながら、ご家族で「今日はしっかり噛めているかな?」と意識することから始めてみてください。

 

🟠 よくある質問(FAQ)

Q. 噛む力を鍛えるために、固い食べ物を積極的に食べた方がよいですか?

A. 必ずしも「固いものを食べればよい」というわけではありません。

歯や歯ぐきの状態、詰め物・被せ物、入れ歯、矯正装置などによっては、固い食べ物が歯や装置の負担になる場合があります。お口の状態は一人ひとり異なるため、気になることがある場合は、診察時に歯や噛み合わせなどの状態を確認しながらアドバイスいたします。

気になる方はお気軽にご相談ください。


🟢 Kame Kame Short Column

📍毎日のセルフケアが全身の健康に

歯周病はお口の中の病気と単純に捉えるのではなく、口や歯だけではなく全身の健康に深くかかわっています。逆に全身の状態が口の中の健康へも影響します。ついついおっくうになりがちな毎日のセルフケアですが、大切な全身の健康を保つ第一歩なのです。

📍哺乳瓶の使い方と乳幼児のむし歯予防

哺乳瓶を長く使っている場合、上の前歯にむし歯ができやすくなります。特に哺乳瓶にジュースやスポーツ飲料などを飲ませながら寝てしまうと、前歯全部がむし歯で溶けてしまいます。離乳した場合には、内容はお茶やお白湯などにとどめましょう。

📍3分以上のていねいな歯みがきで歯垢を除去

しっかり歯垢を取り除くには、3分以上かかります。特に歯周ポケットは意識して磨いてください。デンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフトブラシといったアイテムを加えるとより有効です。仕上げに殺菌作用のあるデンタルリンスを使うのもおすすめです。


🔵 噛む力が気になる方はご相談ください

「子どもがあまり噛まずに飲み込んでしまう」「以前より噛みにくくなった気がする」そんなお悩みがありましたら、一度お口の状態を確認してみませんか?おおた歯科・小児歯科では、お子さまから大人、ご高齢の方まで、それぞれのお口の状態に合わせたアドバイスを行っています。噛むことについて気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

👉 ご予約・お問い合わせ:0948-26-5170


※参考:日本歯科医師会「よく噛めない」

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